日本でだって、できるじゃんーー
言いたかった言葉は、口には出さなかった。
それはあたしの本音だったから。
でもこれから先の結衣の未来、結衣がやりたいことを考えたら、日本にいるよりも世界に飛び立つ方が、早く行動を起こせるんだろう。
あたしが日本での地盤を固めたいように、結衣は世界に名を広めたいんだ。
「まあ、どっちにしたって、あたしは反対できないよ…」
結衣が決めたことを反対するほと、あたしは子供じゃない。
「さみしい?」
「さみしいって言って欲しいの?」
「いや、お前なら言わないだろうって思ってた」
「なにそれ。まあ、お兄ちゃんには文句だけ言っておこうかな」
「そうしてくれ」
弱音なんかじゃない。
強がりなんかでもない。



