「あの、少し静かにしてもらえませんか!?」
そう堀本くんに言ったのは昼休み前の授業が終った後。
「あ?」
「笑い声がうるさくて、先生の声聞こえないんだけど…」
「んだと?」
大きな笑い声ではないけれど、確実に前の席にいるあたしには聞こえる絶妙な笑い声。
授業に集中がぜんぜんできない。
「てめぇ真面目さんかよ」
「普通は授業中は静かにしておくものでしょう?」
「会長だからって、俺に指図すんなよな」
「会長だからとか、そんなんじゃなくて…」
「マサ、その辺にしておけ」
「なんだよ、結衣」
「確かにこの子の言ってることは正論だ」
「ちぇっ…」
「だけど、」
剛に入れば郷に従え、っていうよね。



