「自分の子供だったら、もっと可愛いと思っちゃうのかなぁと思ったんだよ」

「…………」

「結衣との子供ね」



そうやって微笑むと、唐突に仰向けにさせられ、結衣が跨ってきた。



「それ、プロポーズしてんの」

「…そうかも?」

「もう一回ヤる」

「ちょっ!?仕事あるからもう寝たいんだけど!!」

「煽ってきたのはそっちだろうが」

「ゆっ…」




彼に敵うはずもなく、あたしの口からは、甘い声しか出てこない。





ーー朝からの仕事は、諦めよう。








「凛…好きだよ」




いつか、いつの日か。


本当に子供ができる日が来るといいな。





きっと、うちみたいな、仲良い家族になりたい。