次の日、登校時間よりも早く学校について、教室には一番のりかなぁって思ってた。
「あれ…?」
でも先客がいた。
しかもあたしの席の隣、いつも空いてる五人席のうちの一つ。
机に顔を伏せて寝ているのか、隣に座るあたしの物音にも目を覚まさない。
それにしても、綺麗な黒髪…。
きっと触ったらサラサラしてるだろうなぁ…。
「…そんなにジロジロ見られると、起きれないんだけど、」
「っ!?」
端正な顔立ちに、引き込まれそうな瞳、心地よい声、そして独特のオーラ。
間違いない、この人は、南雲 結衣。
「何見てんの、」
「あっ、ごめんなさいっ…」
あたしは慌てて正面へ顔を向ける。



