あたしも、そろそろ帰らなきゃかな…。
「せっかくだから、凛ちゃんは結衣の部屋でゆっくり休んでから帰るといいよ」
「え?」
「結衣もあんまりここには帰ってこないし、どうせ戻る前にここを凛ちゃんに案内したらいい」
えええ!?
「何かお困りでしたら、すぐお呼びください」
「…………」
「…………」
やっぱり、いるとこにはいるんだ、メイド…。
坂口さんに洗脳されかけてる家のメイドとは違い、南雲くんのお家のメイドさんはほんとにメイドさんって感じ。
「この家、広いね…」
「あんたんとこも十分だろ」
「いやいや、うちはホテル住まいだから…」
会議室に行くのだって、迷路のようだった。
一人じゃ迷子になるな…。



