あたしはただ、南雲くんの気持ちが欲しいだけなのに。 南雲くんが南雲であったとしても、なかったとしても、あたしはただ、南雲くん自身が欲しかっただけなのに。 「なんでかなぁ…」 あたしは欲しいものも手に入らないのか。 わがまますらも、言えないのか。 椅子に座り、ただボーッとだけしてた。 刻々とすぎる時間、気づけばもう外は暗かった。 「凛ちゃん」 静寂したこの部屋に、あたしを呼ぶ声がした。 ボーッとしていた意識を戻し、顔を上げると、順平くん達がいた。