「凛ちゃんは……」
「あたしは、どうでもいい」
ほんとうに、どうでもいいんだ。
嘘。
本当はどうでもよくない。
南雲くんのことを考えれば考えるほど、苦しくなる。
気づけば今日の授業は全て終わっていた。
ーー今日もあいつらいるから。
と、マサが放課後グネて、なぜかあたしまで理事長室に向かうことになった。
「で、なんでまた戻らなきゃいけないのよ…」
理事長室に着いた途端、理事長から仕事を言い渡される。
一人になると余計考え事しちゃうから、今日ばかりは彼らと一緒にいようとおもったのに。
理事長の頼まれごとを済ませ、一人校舎をうろつきながら、足は自然と自分の教室へ向かっていた。
何もすることないのに。
ただ後悔はした。
教室には、知ってる男女の影があったから。



