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あの後、泣きはしなかった。
とりあえず心だけは落ち着かせた。
そして、彼の、あたしの事情からして、どうにも足掻けないことだと再確認した。
まだあたし達は17歳。
大人にはなりきれていない。
ただ南雲くんとは違い、あたしはすでに社会に出ている立場でもある。
アレを使えば。
でもアレを使うと、あたしはまた悲劇を繰り返す。
あたしのせいで、多くの人の人生を変えてしまうんだから。
「凛ちゃん?」
「順平くん…」
今日に戻ると、彼らが集まってきた。
「さっきね、結衣が謝ってきたんだ」
「え?」
「何もできない俺でゴメン、って」
「…………」
「他の3人がどう思ってるかはわからないけど、結衣にも幸せになってもらいたいんだ」
「…………」
「でもあの女のことは、僕らには何もできないから」
「うん…」
きっと彼らは、南雲くんが決めたことに抵抗はしても、反対はしないだろうって思ってた。



