「鍵は置いとく。ばあちゃんにでも返しといて」 あたしはただ、南雲くんの後ろ姿を眺めるだけだった。 東雲がそうであるように、南雲に生まれた彼は、南雲には逆らえない。 そんなこと、あたしが一番わかるじゃないの。 だけど、どうしよう。 キスなんて、するんじゃなかった。 もう、南雲くんへの思いが止まらないじゃないの……。