「はい、どうぞ」
「ありがとう」
ここには普通に暮らせるように電気ガス水道が通っているらしく、実はいろんなものが揃っている。
ソファーに腰掛け、コーヒーを飲む。
ただそれだけ。
2人に会話はない。
「あ、赤崎さんは?」
「知らない。はぐれたんじゃない?」
「そっか…」
会話が続かない。
「今日バ、バレンタインだね。すごいねチョコの量」
「あぁ…。毎年あんなんだ」
「…………」
もう、無理かもしれない。
「そろそろ戻ろっかなぁ…」
さすがにもうこれ以上、南雲くんと2人きりは勘弁したい。
「なあ、あいつら元気か?」
腰をあげようとして、止まった。



