「………バーカ」
本当には言ってやりたかった。
朝から仕事してたんだよ。
親の金で生活してるあんたと違うんだよ。
それにそんな車に乗りたくもない。
もっと高級車なのに乗ってるし。
もっと言えば、あんたより、あんたの親より、あたしの方が総資産多いんだよ。
ホテル王の娘ナメんな。
……などなど、言い出したらキリないし、明らかに彼女の反感をかうのは目に見えてる。
反感かったとしても、どこかに隠れているらしい護衛に取り押さえられてただろうけど。
まあ、彼女もあれね。
今朝の仕事のことでイライラしてたあたしと遭遇したのか運の尽きだよ。



