「あ……」
校門近くにいくと、うちと同じくらいの高級車が停まっている。
「今日もか…」
最近、ほぼ毎日のように訪れる車。
生徒会に苦情が入る件数も多くなってきた。
でもこれは理事長が許してることだから、生徒会として何も言えない。
“七瀬さんって、結衣くんに捨てられたんだ”
とまで言われてるけど、そもそもあたしは南雲くんのものではない。
「あら、生徒会長なのに遅刻とはいい度胸ね」
あたしに対しての嫌味な口調が日に日に酷くなっていってるのは、大目に見ている。
「寒い中ご苦労なこと。あなたにもこの車の中を体験させたいわ」
そういって彼女は自分が乗ってきた車に手を置く。



