「はぁ…」
生徒会室のテーブルに頬杖をついて、またため息。
最近ほんとに、ため息しかしてない。
「なに、しけた顔してるんだよ」
「っ…!?」
「そんなに驚くこと?」
「なな、なんでっ!?」
突然現れた南雲くん。
ここは、生徒会室で、南雲くんが普段来るようなところではない。
ドアのところへ目を向けると、扉から顔を覗かせて手を振るみずちん。
南雲くんを通したのはみずちんか…。
まさかの展開で、かなり混乱する。
と、とりあえず書類を…。
「最近俺のこと、避けてるだろ」
「…………」
「…なんで、なんも言わねぇの」
「…………」
たしかに避けてた。
気づかれないように、避けてた。
でも、バレてたんだ。