反抗期ってほど長くもないし、たった数日のことではあるけれど、あの事件はあたしが東雲の名前を背負ってる限り、自由にはならないのだと思った。
苦い思い出だから、掘り返されたくはないけど、一生付きまとってしまう。
「でも年の離れた兄弟って、気まずくない?」
「親子ほど離れてるっつーの考えられねぇわ」
「うちはお兄ちゃんが親の学生時代に生まれてるから、お兄ちゃんの子供でもおかしくないかな」
「女の子だったら、お兄ちゃんまたシスコンなるわ〜」
気持ちワル、とかお姉ちゃんは言うけれど、どんな子が生まれてくるのか楽しみだな。
強いて言うなら、親にだけは似ないで欲しいけど。
「あたしも早く子供欲しいなぁ〜」
「蘭さんって結婚願望あるんっすか?」
「失礼ね!ないけど!言ってみただけじゃない!」



