「凛お嬢様、先ほど蘭お嬢様からお電話がありました」

「お姉ちゃんから?」

「はい。しかしまだ戻ってきてないことを伝えるとすぐに切られたのですが…」

「大事なことならまたかけてくるでしょ」

「それもそうですね」




今夜も仕事をひと段落させ、各々のマネージャーに伝達したあと、自分の部屋に戻る。



坂口さんが受け取ったお姉ちゃんからの電話、気になるけど、言ってた通り大事なことならまたかけてくるはず。



お姉ちゃんも大学始まってまた忙しいって言ってたから、こっちからかけ直すのも気がひけるし。




…そういや、最近お姉ちゃんやけに張り切ってたなぁ。


なんか良いことでもあったのかな?




ーーお姉ちゃんからまた電話がかかってくるものだと、思ってた。