ナイト!




たしかに、南雲くんは言われてみれば、特別誰かと一緒にいるわけではない。


一番一緒にいるのが多いのは順平くんかなって思ったけど、それは順平くんがあまり動くタイプではないからだと思う。



「俺は結衣のおかげで変われたから、ほんとに、感謝してる」



南雲くんはすごいなぁ、いろんな人に憧れられて。



あたしもそんな風に、誰かに憧れ、頼られる存在になりたいなぁ…。




「失礼するぞ」



部屋の入り口から声が聞こえ顔を向けると、理事長と茅野くんがはいってきた。



こちらの返答は関係なく入ってくるあたり、さすがとしか言いようのない。



「葉山の坊、入野の坊が呼んでおったぞ。ここはワシらに任せて行くとよい」

「順平が?…わかりました」



すっと立ち上がった仁くんは、理事長に頭を下げると、振り返ることなく部屋を出て行く。