「昔は泣き虫で、でも俺には逆らえる勇気もなくて。でもそんな時、結衣が現れた。俺にとっては救世主だった」
「…………」
「結衣はその頃から何事にも秀でていたから、いじめてた奴等は逆らえるはずもなく、俺へのいじめは無くなった」
「…………」
「あの時、俺は違ったんだ。もし結衣に何かあれば、今度は俺が、って。だからあの日から毎日自分を鍛えている」
仁くんはすごいなぁ…。
そうやって、素直に自分のことを話せるなんて。
そしてなによりも、南雲くんのことを話してる時が、一番目が輝いている。
その時のいじめがどんなものだったかはわからないけど、仁くんにとっては彼がいうように救世主だったんだろう。
「でも意外。普段はマサと一緒にいるのに」
「ああ、それは。結衣は誰とも一緒にいる奴じゃないから」



