部屋に残ったのは仁くんと、あたし。
き、気まずい…。
「あの、南雲くんは…」
「マサ達に説教に行ったんだよ」
「えっ…」
「あんた、さっきのこと覚えてる?」
「う、うん。2人に押されて、プールに飛び込んで…」
「浮かんでこないから、結衣がプールに飛び込んで助けたんだよ」
「えぇ!?」
「それで結衣は、あの2人に説教しに行く」
「なんで南雲くんが?」
「さぁ?」
「…………」
それから、お互い口を閉ざしてしまった。
沈黙。
元々そんなに話したこともないから、特別話すこともない。
というか、仁くんがどういう人なのかも掴めていない。
「…結衣は、優しいから」



