「宿泊施設はもっとあったでしょう!?」

「約1000人規模の集団、コストを抑えつつそれでも質を落とさない、そんなとこ日本中、世界中探しても、ここしかないだろう」




そう言ったのは茅野くん。



「うっ…」


自分が経営者だから、自分のホテルが他人から評価されるのはすごく嬉しいし、ちゃんとこだわりあったのこと。



でも、それとこれとは!!



「いくらなんでも、さすがにコストオーバーでしょ!?」

「お主の姉上が、お主の学校のためならと安くしてくれおったわい!」



お姉ちゃんっ…なんてことをっ…!



「お主の姉上はわかる奴じゃ!」



お姉ちゃんは、父からプリンセス・セラホテルの全経営を任されている。



つまりお姉ちゃんがいいと言えば、絶対なのだ。