ーーやってしまった。
ほんとに、ほんとに、あたしとしたことが、油断してしまった。
「はぁ…」
「ため息つくなら、全部終わってからにしてもらえないかな。こっちは忙しいのに迎えに行ったんだから」
「う、うんっ…」
確実に何かあっただろうってことはわかってるはずなのに、その核心には触れてこない茅野くん。
見て見ぬ振りってことか…。
「それよりも、あの地下は?」
「彼の秘密の部屋。元は彼の母親の隠れ部屋だったもので、一人になりたい時に来るんだと」
「へぇ…」
「ナイトの奴らも知らないから、他言無用で」
「わかった…」
ナイトも知らないんだ…。
まあ、知ってたら、秘密の部屋ではなくなってしまうだろうし。



