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「理事長、」

「おお、よく来たの」

「あなたからのお呼びとあらば、必ず来なきゃいけないでしょう」

「そうじゃな、」



高級な黒を貴重とした着物を身につけ、高らかに高級な椅子に座る彼女。



彼女というには若すぎるその美貌は40代とも取れるが、実際はそれよりも遥かに上。




「それでどうじゃ、新しい生徒会長は」

「あなたがご勝手に決められた生徒会長ですか、」

「まあ、そうとも言うな」

「彼女でしたら、吉とも凶とも出るのではないかと」

「ほお、」

「それがどちらに傾くかは、本人次第、もしくは彼ら次第ではないかと」

「あやつらは一筋縄ではいかんからのぉ」



ホッホッホッ、と人ごとのように笑う彼女。