「おめーら、楽しんどけよ〜」
「マサも女、襲うなよ〜」
なんていう声かけだ!
マサは渋々としながらも歩いてくれる。
ずっと何も話さないけど、理事長室に向かう途中の人気のない廊下で立ち止まった。
文化祭なのに、物音もしない、壁にひまわりの油絵のある廊下。
「あんたさあ、こんなことやって楽しいか?」
「え…」
「文化祭だぞ、お祭りだぞ。普段絡みのねぇ奴らも今日ばかりは気兼ねなく一緒に騒げる日」
「…………」
「なのにお前ら生徒会は、それを邪魔ばっかりして。この学校は自由がモットーだろ」
「…………」
何を突然、と思ったけど、何も言い返せなかった。
言い返したい言葉はたくさんあるのに、それをこの男はさせない。
あと、同時に怖かった。



