ナイト!



旦那様、つまりあたしの父親に連絡入れたってことはたぶん代わりに兄が姉のどちらかが呼ばれたんだろう。

まあどちらが呼ばれてもあたしよりも優れた人だから特に問題はない。



今日ばかりは少し甘えちゃおう…。




ーーガタンッ



「起きたのか?」

「…び、ビックリした。驚かさないでよ、南雲くん…」

「別に声かけただけで驚かしたつもりはない」

「ね、南雲くんがここへ運んでくれたの?」

「俺以外に誰がいる?」

「そうですね……」



未だに南雲くんと2人きりは気まずい。

南雲くんのもつオーラに押しつぶされそうになる。



「具合は?」

「えっと…あの…」

「過労に睡眠不足、先生がそう言ってた」

「あっ……」

「それは俺たちのせい?」



そう言って南雲くんはあたしが腰掛けてるベッドに座ってくる。



ち、近い…。