美子を無視してさっさと2年A組の教室へと歩き出す。 「もう薫子ってばおいてかないでよ~」 「まったく、くだらないことばっかり考えないの」 「はぁーい。あ、寺島颯斗だ!」 言ったそばから大声で叫びやがって。 まぁ、どんな人なのか気にならないことはないけど。 「ねぇ、どの人が寺島・・・って、ん?」 どれが寺島颯斗か聞こうとしたその時。