「いえ。そんなことはないですよ」
「こいつ、母親に似て美人なんですよ。学校でもマドンナみたいな。高嶺の花って感じで逆にもてないのかな?」
ちょ、いきなりお父さん何を言い出すの。
自慢みたいで恥ずかしいじゃん。
「えー!すごいすごい!私、薫子ちゃん本当の子供にしたいわ〜。うちの息子のお嫁に来て〜」
おっといきなり爆弾発言。
曖昧に笑ってごまかす。
奥さん、めっちゃフワフワしてて天然だな。
「あ、そういえば薫子ちゃん早くなかった〜?学校は?」
「あ…あ、楽しみすぎて、早く帰って来ちゃいました…」
サボりですとは言えないな。
「あらぁ、嬉しいわ!そろそろうちの子も帰ってくる頃ね」
「え?まだ11時ですよ?」
