教室に戻り何か怒鳴ってくるたっくんを無視して荷物を持ち自転車を飛ばす。 学校から家までは自転車を普通に漕いで30分。 このスピードなら20分で着く。 「・・・はぁっ、はぁ、お父さん!」 「薫子!うぅ、どうしよぉ~、住むところないよぉ」 「大の大人がなに泣いてんの。警察の人とはもう話したんでしょ?ここから離れよう」 ここにいたってしょうがない。 大事なものを取りにいけるほど火が広がっていないわけじゃない。 今家に戻ったら確実にあの世行きだ。