とりあえず彼の所へ行くと、フードの下から形の綺麗な口元だけが見えた。


体がカチコチになってる私を見て、隣からまた小さな笑い声が聞こえてくる。


でも、今はそんなことを怒ってる場合じゃなかった。




「……なまえ。」


「……え?なんて??」


「名前、なんての?」




あ、名前?


あれ?ってことは……




「えっと……牧野心菜……です。」


「……ここな。かわいー名前だね。」


「……ぁ、ありがとうございます////」




かわいいだって!!


どーしよ、嬉しすぎる////


てか……聞いて……いいよね?




「あの……あなたは?」




あなたは……誰?










「……かずま。」