慎ちゃんから目をそらすようにして横を見た。


すると、




「……え」




彼がこっちを見てた。


フードで顔が見えないからよく分からないけど、角度的に多分。


でも彼は、すっとすぐに目をそらした。


そのまま目の前のコーヒーカップをじっと見つめてる。




……なに?


どうしたの?


なんで固まってるの?




「……ふぅぅー。」




小さく息を吐き出した彼は、ふっと顔を上げた。


そして顔をまた私の方へ向ける。




「……ねぇ。」


「……え?は、はぃ!」




んんん??


な、なに??


今私、色々こんがらがってますけど!?