鼻のギプスが取れるまでまるまる2週間かかった。


かゆくてかゆくて掻き毟りたい衝動に駆られたものの、我慢した。



祖父は私のギプスを見て何故かキレていた。


「そんな大袈裟なもん貼り付けて、俺への当てつけか!」


そんな馬鹿なことするかと言ってやりたかったけれど、ぐっと耐えた。




祖父なんてどうでもよかったけれど、一つだけ残念なことがある。

暇な長い夏休みの唯一の楽しみだった大地との公園デートに行けなくなってしまったことだ。


夏風邪にかかったことにして、メールで暫く会えないと告げた。