あれから、何事もなかったように毎日が進んだ。
相変わらずクラスの中で私の存在に気付いているのは大地だけだったし、上履きにはいろんな異物が混入していた。
事件の犯人は卒業生だったことが分かった以外、何も変わらない。
何も変わらないまま、夏休み前の最後の日が訪れた。
終業式が終わって体育館を出たところで、藤沢さんってさ、という会話が耳に入ってきた。
「2組の藤沢さんってさ、えんこーしてるらしいよ。」
「えんこー?なにそれ?」
「援助交際。お金もらって男とセックスするの。気持ち悪いよね。」
「えー!ドン引きなんだけど!ほんとなのそれ?」
「うん、誰かがホテル入るの見たって。しかもさ、なんか年上のヤバい人と付き合ってるらしいし。」
「えー怖い!関わりたくないねー!」
話していた女子がどこのクラスなのか分からなかった。
ただ、全て納得がいった。
つまりあんな噂を流されていて、みんなそれを信じている。クラスメイトだけじゃない。名前もクラスも分からないような連中にまで、広がっている。
大勢があんなデタラメを信じている。
さやかまでも。
さやかのことを考えると胸が痛かった。
恨んではいない。
きっとさやかも苦しんだはずだから。
夏休みが明けたら、普通に話してくれるかな。
そんな期待を胸に、2年の1学期が終わった。
相変わらずクラスの中で私の存在に気付いているのは大地だけだったし、上履きにはいろんな異物が混入していた。
事件の犯人は卒業生だったことが分かった以外、何も変わらない。
何も変わらないまま、夏休み前の最後の日が訪れた。
終業式が終わって体育館を出たところで、藤沢さんってさ、という会話が耳に入ってきた。
「2組の藤沢さんってさ、えんこーしてるらしいよ。」
「えんこー?なにそれ?」
「援助交際。お金もらって男とセックスするの。気持ち悪いよね。」
「えー!ドン引きなんだけど!ほんとなのそれ?」
「うん、誰かがホテル入るの見たって。しかもさ、なんか年上のヤバい人と付き合ってるらしいし。」
「えー怖い!関わりたくないねー!」
話していた女子がどこのクラスなのか分からなかった。
ただ、全て納得がいった。
つまりあんな噂を流されていて、みんなそれを信じている。クラスメイトだけじゃない。名前もクラスも分からないような連中にまで、広がっている。
大勢があんなデタラメを信じている。
さやかまでも。
さやかのことを考えると胸が痛かった。
恨んではいない。
きっとさやかも苦しんだはずだから。
夏休みが明けたら、普通に話してくれるかな。
そんな期待を胸に、2年の1学期が終わった。
