まるで私の存在がみんなには見えないようだった。




何をされるわけでもない。


でも、誰に話しかけても何事もなかったように、華麗に無視されてしまう。



授業中、いつもなら誰かかれかが笑ってくれるようなミスをした時も。
誰も、一言も言葉を発しなかった。



唯一、柊だけがいつもと変わらなかった。



いつもどおりに教科書を一緒に覗いて、たまにからかわれて。



私の困惑に気づいているからか、いつもより優しい気はした。