「なに?よみ今日は彼氏同伴?」

扉を開けるなり先生がしたり顔で言ってきた。


「彼氏なわけないでしょ。着いてきたの。」


ふーっと椅子に腰を降ろすと、なにやら2人が無言で見つめあっている。



「なにしてんの…?」


異様な空気に戸惑っていると、先生がふいっと視線を逸らした。


「なんでもないよ。えーっと、クスノキ君だっけ?よみと同じクラス?」

「クスノキちゃう。ヒイラギ。」


おかしな間違いに、思わず吹き出してしまった。



「あーヒイラギ君ね。ごめんごめん。」


間違われたのがそんなに嫌だったのか、柊はまだ先生を睨みつけている。


それをサラっと笑顔でかわして、私の向かいに腰を降ろした。




「んで?よみはなんでまたサボりんちょしてんの。」


「サボりじゃないよ。今昼休みだもん。」


「あーそっか。もうそんな時間か。」



結局20分ほど保健室にいたけれど、なんだか落ちつかなくて昼休みが終わる前に部屋を出た。




「ねー柊、ちょっとうさぎ見に行こうよ。」


アホかって言われるかと思ったら、すんなりついてきた。