それからも菜々子は懲りずに教室にやって来た。


さやかは必ず私を輪に入れようと呼んでくれたけど、寝たいからと断った。



私は気づいていた。


菜々子の連れてくる女子はみんな私を何処か鬱陶しそうに見ている。



ヒソヒソとこっちを見ながら話していることもしょっちゅうだった。



たまに話しかけてくる内容にもトゲがある。



「藤沢さんってなんで髪の毛結わないの?なんか、長いからボサボサー。」

「菜々子みたいにシュシュで留めたらいーのにー。ねー?」


最近流行り始めたシュシュは、私には赤ん坊が遊ぶおもちゃにしか見えない。

揺すれば音でも鳴りそうだ。




だんだん、教室の居心地が悪くなってきた。


自然と足は保健室に向いて、昼休みは殆ど涼しいそこで過ごすようになった。