太陽の家で、玲子はちゃんとよみちゃんの世話を焼いてくれたらしい。



「よみは?」

「あんたのベッドで寝てる。」


短く答えた玲子に救急箱を投げてよこされて、俺は思わず泣きついた。



「玲子ちゃん!俺の手当てはしてくんないの!?俺マジで頑張ったのよ今日!」


「っるせーよハゲ。ピンピンしてんじゃねぇか!」


玲子ちゃんの口の悪さには慣れてるけど…なんで太陽の血を拭いてあげてるんですか……!

「太陽にはやってあげるのに?!」

「こいつは放っといたら自分で手当てしねぇからだよ。」

「ひどい!俺も!俺ももう死ぬ……」

「死んだフリとかしてんじゃねぇよ気色悪りぃな!……………顔だけはやってやるよ。」


どんだけ悪態ついてても、最後は優しい玲子ちゃん。

俺はご機嫌で太陽の横に並んだ。






………。


「ってー!もうちょっと優しく手当てしてくんない!?」

「あ?だったら自分でやれハゲカス。」


どうしてこんなに扱いが違うのだろう。
だいたいハゲカスってなんだよ。ハゲ散らかした後の残りカス?いやまず俺ハゲてねーよ。フサフサだよ。




諦めて自分で消毒液を塗りながら、何も言わない太陽を睨んだ。




「悪いな玲子。テルも相当やられたんだ。消毒してやってくれよ。」



いつもならガン無視なくせに…なんだよ。なんなんだよ…マジで調子狂う。