よみちゃんを拉致ったサソリは、まぁまぁ大きなグループだ。



まあメンバーが最悪で、タチが悪いと有名だった。ナイフは使うわ人は殺すわ、女を平気で連れ去り薬漬けにして風俗へ放り込むなんていうヤクザまがいなことまでやっている。




正直言って、相手にするには最悪なグループだ。




紅蓮の連中60人あまりで倉庫に押しかけた時、最初に見たのは開脚したよみちゃんだった。その脇で、金髪ロン毛がベルトを締め直している。



俺の目の前で背を向ける太陽も、ピタリと動かなくなった。



「………マジかよオイ」


正直予想していなかった展開に、どう動くべきか迷っていた。


「テル…玲子に電話しろ。車も頼む。」

低い声でそう言って、太陽が1人で乗り込んで行った。


次々と到着したメンバーがバイクから降りようとするのを制し、俺はマスターと玲子に連絡を取った。




戻ってきた時には既に太陽が暴れていて、制したはずの連中も一斉に倉庫へ走り込んで行くところだった。


俺はよみちゃんの救出に向かう。椅子に縛られ目をつむったよみちゃんが、プルプル震えていた。


取り囲んでいた男どもを殴り飛ばして、素早く後ろへ回る。ぐるぐる巻きにしてあった手首の紐をほどくと、真っ赤に鬱血していた。



「まだ、目ぇつぶってな。」


こちらに気づいたよみちゃんを抱き上げて外へ運び出す。


既に到着していたマスターに、後は任せることにした。




うーん。中学生にここまでやるとは。

フェアじゃないね。



久々に本気でイラついた。

1人残らずぶん殴る。

俺の中のスイッチが入ったのがわかった。