「よみか!?」

叫ぶようにして携帯を耳に当てた直後、その肩がストンと落ちた。


「てめぇ、誰だコラ。」


あ、キレタ。

低く地を這うような声に、数人が震え上がる。



「よみはどこだ……ふざけんなよカス…………………上等じゃねぇか………てめぇ…マジ殺す。」



携帯を床に叩きつけた太陽が振り返る。


その目は完全に座っていた。




あーあ。やっちゃったねぇ。どこの誰だか知らないけど。



太陽がこうなったらもう誰にも止められない。


電話の向こうの奴は恐らく数時間で病院行きだろうねぇ…




「場所が分かった。サソリの倉庫だ。テル、全員呼び戻せ。5分で出る。」



冷え切った声に、バタバタと全員が外へ出て行った。



もう大丈夫だろう。太陽が喧嘩で負けることは…まずない。