sideマスター
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「…っくそ。」

「携帯繋がらないよー。」

「家帰ってるとかはない?」


午後7時の喫茶は、ピリピリと張り詰めた空気が漂っていた。



よみちゃんが帰ってこない。



原因はコレ。
全員がさっきから出たり入ったり、イライラと動き回っていた。




「誠。勇太はどこいった?」

「わかんねーっす。まだ仕事かもしれません。」

「はぁ?こんな雨で仕事できっかよ。いいから連絡とれ。」

「うす!」

「啓太!学校はどうだ。」

「さっき行ってきたら、もういねーって。靴箱も見て来いっつったから多分間違いねーよ。」

「……。」


イライラと貧乏ゆすりをやめない太陽の前には、灰皿に入りきらない吸い殻が山盛りになっている。



それを眺めながら、俺も何度目かわからないリダイヤルボタンを押した。


「…おかけになった電話は、現在電波の届かないところにあるか……」


無機質な機械音に腹立たしく通話を切った。