「えっ!?」

思わず声を出してしまい、3人だけじゃなく、周りにいた人たちも振り向いてしまった。

「椎奈〜?」

愛は、少し迷惑そうに私の方を覗きこんできた。

「ごめん!何でもない!」

と言って、何事もなかったかのようにペンを走らせた。

愛は少し不満そうな顔をしたあと、プリントへと視線を移した。



―何で!?

携帯取られてたんじゃなかったの?


机同士の間には区切りがあるため、その区切りに隠れ、見えないようにスマホをいじった。


「携帯戻ってきたんですか?(o^^o)」

顔文字を何度か打ち直し、この文面で返信をした。