専属として働いてもらうようになってから、彼女と音楽以外でも共にいることが多くなってきた。
彼女の隣を歩く俺はどんな顔をしていたのだろう。
彼女も、どんな顔をしていたのだろう。






彼女はとても可愛らしい。
色は白く、少し照れると頬に赤みがさすのがまた愛らしい。瞳は大きく、不安なときは揺れ、音楽の時はまっすぐでいつも彼女自身を表していた。
そんな素直で愛くるしい彼女の隣を歩くと回りの男の目が気になった。
明らかに好意を向けてくる奴もいた。
そいつと彼女が楽しそうに話しているのを見ると殺気すら覚えた。
心の中で言えない彼女への思いと共に『死んでしまえばいいのに』と叫んだ。