そして、精一杯の謝罪の気持ちを込めて、頭を下げた。
すると・・・
「ハハハッ!!」
神田君は笑った。
私はびっくりして顔をあげる。
顔をあげた私に神田君は言った。
「すげー嬉しい。」
意味がわからない私。
すると、神田君は、私の頭をクシャクシャッとしていつもの笑顔で言った。
「俺、俊哉だよ。神田の体借りてた。」
「ウ・・・ソ・・・。」
驚きを隠せない私。
「本当だよ。俺を信じて。
さっきポロっと言っちゃったんだ。
クッキーもらったとき。
去年の誕生日、俺に手作りクッキーくれたろ??
だから、今年も?って。」
笑いながらそう言う彼は、もう俊哉君にしか見えなかった。


