「うぉっ!桐谷さん!?」
「おはよっ。」
「おはよ。ってか、どうしたの?」
明らかに焦ってる神田君。
焦った時に顔が赤くなるところ、
俊哉君と一緒だ。。。
「あのさ、今日、誕生日でしょ?
だから、プレゼント持って来たの。」
そう言ってプレゼントを差し出すと、
神田君は驚きを隠せない様子で言った。
「誕生日、覚えててくれてたの!?」
「・・・彼氏の誕生日ですから。」
・・・ウソ。俊哉君の誕生日だから。
「ありがと!まじ、嬉しい!!」
そう言ってプレゼントを開けた。
「手作りクッキー・・・。
ハハッ!去年と一緒じゃん。」
「えっ・・・?」
私が神田君を見ると、神田君は
しまった、という顔をしてから言った。
「いや、さぁ、前の誕生日に母さんに手作りクッキーもらったんだ。」
「そうなんだ・・・。
かぶってごめんね??」
「いや、全然!!嬉しいよ!!」
そして、神田君は手作りクッキーの中にうもれている手紙を取り出した。


