8年間の片想い❤


「さようなら。」

もう一度、力強く言ったその瞬間。

『さようなら、じゃないよ。』

「俊哉君!?」


・・・彼の声だった。絶対、絶対に。

「俊哉君!!」

もう一度強く呼ぶ。すると・・・

「何、叫んでんの??」

後ろから声をかけられた。

ゆっくりと振り返る。

そこにいたのは、

「俊哉君・・・??」

では、なかった。
でも、雰囲気、声、笑顔、、、俊哉君にそっくりだった。

「そんなに見つめられると照れるな。」

そう言って小さく笑う。

その瞬間、俊哉君が見えた。

「俊哉君!!」

でも、見えたのはほんの一瞬。

「俊哉君??誰、それ。君、変わった子だね。僕は秀人。神田秀人だよ。」

その日から、二人の恋は始まった。