「・・・ありがと。」
彼はちょっとだけ笑いながら言った。
「この話、誰にも言うなよ!
あと、明日の朝一で陸にあの紙渡しとけよ!!」
そう言って、教室に入って行った。
そして、誰もいない教室で、
彼は泣いていた。
私は走ってトイレに向かうと、
急いで駆け込んで個室で泣き崩れた。
「8年間の想い、どうしてくれんの!?
バカ!!」
ずっと好きだったのに・・・。
今だって好きなのに・・・。
気持ち伝えられず終わるとか、
「カッコ悪いよ、私。。。」
私は爪が手に刺さるくらい強く手を握り締め祈った。
「お願い・・・。生きて・・・。
私のために。生きてください。。。」


