そう言った彼の表情は、今までに見たことのないような表情だった。 悲しみ、憎しみ、苦しみ、、、そうゆう不の感情が全て入り混じっていた。 彼が静かに話しだす。 「俺、もう死ぬのにさ、好きな人に好きって気持ち伝えてないんだよね。 怖いんだよ。死ぬ前にフラれんのが。 弱いんだ。」 私も、だ。もうすぐ死んじゃうかもしれない。伝えなきゃ。 でも・・・。 「大丈夫だよ。だって、俊哉君の好きな人、俊哉君のこと好きだもん。」 今は、彼の気持ちが最優先だ。