「心臓病。そのままだよ。」
彼は素っ気なく言い放つ。
「死ぬ、の?」
「明日の予定ー。」
「明日の予定って・・・。」
なんでそんな軽く言えんの??
死ぬ、のに。。。
「怖くないの?」
私は彼の目を覗き込んで問う。
すると、彼は笑いながら言った。
「怖くないわけなくね?」
「あっ、うん、ごめん。。。」
「でも、自分でもびっくりするくらい落ち着いてる。逆に、死が決まってんのに生きてる自分がバカバカしくなってくる。」
彼は、笑ってんのか泣いてんのか分からなかった。
「俊哉君は・・・。」
俊哉君は、ホントに、ホントに
「強いね。」
すると、彼は真顔で言った。
「弱いよ。」


