「俺、おまえの母親に好かれてないよな。」 「へっ…うんまぁ。 でも私は黒澤君が好きだからね?」 「バーカ、そんなの知ってるよ。」 そんな会話をしているうちに学校についた。 …不思議だな。いつもは長く思える登校が黒澤君と一緒だとあっという間だもん。 そんなことを思いながらふと周りを見てみるとみんな私たちを見ていることに気づいた。 「…黒澤君、見られてるね。」 「まあ、それはそうだろ。俺らが付き合ってること知らねーんだし。」