次の日。 ーーピンポーンーー 朝、インターホンが鳴った。 「はーい。」 お母さんが誰かを確認せずに玄関に向かう。 その後を私がカバンを持って向かう。 ガチャ お母さんが玄関を開けるとやはり、黒沢君がいた。 「あっ、黒沢君、おはよっ!」 呆然と固まってるお母さんを抜かして黒沢君に抱きつく。 「おはよう、花咲。」 黒沢君はそう言って私の頭を撫でてから、お母さんに 「おはようございます。」 と言った。