【完】金髪クンの恋愛事情




「テメェ、なにやってんだよ。」



聞き慣れた低い声。
黒澤君の声だ。



「汚ねぇ手で触ってんじゃねーよっ!」



そう言って私の視界が揺れる。


そして気づいたらいつの間にか黒澤君に抱きしめられていた。



「そ、その子は僕のだっ!
キミみたいなヤンキー君にその子はふさわしくないっ!」



そう言われて私の中でなにかが切れた。



「黒澤君、一回離して。」


「…?おぉ。」


とりあえず黒澤君に解放してもらう。



そして私は藤堂君の目の前まで歩いて行った。