「じゃあ、付き合ってくれるね。 キミには断る理由は1つもない。」 「きゃっ…!」 そう言って抱きしめられる。 「やっ、やめてっ!」 イヤダ。ヤメテヨ。キモチワルイ。 黒澤君に抱きしめられたときとは全く違う感情が出てくる。 ドキドキも全くしないし、落ち着かない。 「いやぁ…!」 助けて…黒沢君…! そう思ってると、 ーーダンッ とても大きな音がした。