「黒澤君……!」
行っちゃった。
追いかけなくちゃ。
そう思い私は図書室を後にして、まずは廊下を走った。まず行く場所は中庭だ。
中庭についた。
走りながら探してると誰かとぶつかった。
「あっ、ごめんなさっ……っ!」
謝ろうとして顔を上げるとそこには同じ中学の藤堂 純也がいた。
「なっ…んで…いる、の……?」
「花咲さんじゃないか。久しぶり。」
なんでいるの?
藤堂君とは違う中学選んだのにっ…!
「どうしてかって?
志望校に落ちたからね。滑り止めにここを受けておいてよかったよ。」
不気味に笑いながら私に近づいてくる藤堂君。

